教育、学び、そして学校 〜 注2

公開: 2024年2月1日

更新: 2024年2月3日

注2. 師範学校

学制交付に先立って、明治政府は教員の養成を目的とした師範育成のための学校を、東京に設置しました。このとき、米国人教師スコットを招き、米国から教具・教材を取り寄せ、米国式の教授法を導入しました。そして、小学校の教育課程を定め、教科書の編纂も行いました。

明治政府は、1874年、大阪と宮城、1875年、愛知、広島、長崎、新潟に、官立師範学校を設置しました。また、1875年には、女子師範学校の設置を見決め、1876年には、東京に開校しました。1877年には、東京師範学校に、中学師範学科も設置されました。

各府県においても小学校の開設が必要だったため、その教員養成を目的とした府県立の師範学校が設置されました。それまで、各府県では、元寺子屋の師匠や士族層の人材を適用していました。そのような人材を小学校教員に養成するため、当初は小学講習所、伝習学校、養成学校と呼ばれた施設が準備されていましたが、その後、各府県の師範学校として改組されました。

参考になる資料

文部科学省資料、"https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html?others/detail/1318234.htm"